たんぽぽ(年少3歳児)組、ばら(年中4歳児)組で一緒に②
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園だより「たんぽぽ(年少3歳児)組、ばら(年中4歳児)組で一緒に①」の続きです。
たんぽぽ組の子どもたちの「はしりたい!」「お名前よんで!」の大合唱かけっこの後は、2学年全員で、学内散歩に出掛けました。たんぽぽ組にとっては、初めてのお散歩です。ばら組さんに手をつないでもらい、列になって歩きます。これまた、色々と初体験です。
3歳児の中には、にこにこと楽しそうにする子も多くいましたが、中には「“おさんぽ”って、一体どこまで行くの?」と不安で泣いてしまう子や、大好きな友だちとではなく、年上の子と手をつなぐように保育者に言われて、お怒りの子など、お散歩の際の心持ちはさまざま。そんな、年下のたんぽぽ組の手を引くのですから、これまたばら組にとっては、神経を遣うこれまでには経験したことのない散歩になります。
今回の散歩は「アジサイを見つけに行こう」というテーマを設けてみました。
初等部グラウンドの脇を通り、中高の校舎の裏手に行き、ガクアジサイに出会い、さらに中高の花壇に美しいピンク色のアジサイを見つけました。リュックの中に水筒を入れて行き、各自、2回ほどの水分補給も上手に行い、無事に園舎まで戻ることが出来ました。
その日の帰宅後、ばら組のある子はこんなことをお家の方に伝えたそうです。
「今日、たんぽぽ組を散歩に連れて行ってあげたんだよ。〇〇マークの△△ちゃんと手をつないだの。僕が△△ちゃんのことを守ってあげなくちゃと思ったの。手のつなぎ方を考えてあげたんだよ。」
そんな思いでいてくれたのだなと嬉しくなりました。
この発言から、一つ年下の子への、「かわいい」「愛しい」という気持ちが伝わってきました。4月末に、5歳児ゆり組と一緒に園外散歩に出掛けた時に、自分がしてもらった経験も生きているのでしょう。
お散歩の最後、たんぽぽテラスの前まで送ってくれたのですが、ばら組の子どもの中には、手をつないだ子が靴を脱ぐのを少し見届けたり、「バイバイ」と手を振りあう様子もありました。「連れて行ってくれてありがとう」と保育者やたんぽぽさんに声を掛けられると、照れたようにうなずく姿も随分と大人びて見えました。
一年の成長って、見事です。火曜日の保育では、改めて、ばら組の子どもたちの、頭(思考)、身体(体を使う、歩く、走る、周囲を見る、2つのことを同時におこなう)、心(気遣う、やりきる)といった成長を感じ、感激しました。