各学年で大切にしていること
たっぷり遊び、「楽しさ」「安心」を感じ、「やりたい」を満喫します
3歳児では、一日の園生活の中でたっぷり時間をとって遊びます。
子どもは楽しいことが大好きです。自分のやりたい遊びを見つけ、楽しさを味わいながら「もっとやりたい」とさらに意欲が高まります。納得いくまで繰り返し遊ぶ中で「もういっかい!」「今度はこうやってみよう」と、思考が広がっていきます。
遊びに浸りこみ「楽しかった~」と充実した気持ちが、「明日もまた遊びたい」という思いにつながっていきます。このように幼稚園が、自分の居たい場所、自分の思いを存分に発揮できる場所になり、さまざまな意欲の芽が出てくることを支えていきます。
友だちとかかわる中で、「一緒」と「違い」に気づきます
4歳児は、遊びや少人数グループでの生活、活動において、子どもたち同士がかかわる機会を大事にします。「一緒にやろう」「私も入れて」とかかわりを求め、やりとりを通じて、一緒に何かを行う楽しさ、同じ気持ちを味わう喜びを感じてほしいと考えます。
しかし、時には思いや考えが異なることもあります。ぶつかり合う、上手くいかないなどの経験は、自分と他者の違いに気づく、大切な学びの機会です。「同じ」と「違い」を知り、折り合いをつけながら、かかわろうとする子どもたちの気持ちややりとりを、サポートしていきます。
園生活を仲間と主体的に取り組みます
5歳児では、園生活全体に目を向け、みんなが気持ちよく生活を送れるよう、仲間と共にできることを考え、取り組んでいきます。
たとえば、飼育している動物の世話や、生活をする部屋の掃除などを「おしごと」と称し、年長児の象徴的な活動として行います。「どうやってやる ?」「こうしたらいいんじゃないかな」などと、子どもたちで話し合いながら考えることを大事にしています。
その中で、協同的な取り組みには、自分だけでなく相手の思いや気持ちを汲み取る、思いはかることが必要だというのを学んでいってほしいと願っています。仲間と共に取り組みながら、自信をつけ、一人ひとりがより意欲的、主体的に、園生活を創造する姿を、丁寧に見守っていきます。